フェンリル母さんと、書いてる中の人

はらくろはライトノベル作家(改造人間のノリで)であります。自著の説明や、宣伝。通勤や趣味で使っている自転車用品の説明や紹介。その他、ツイッターでは文字数が足りないことを書いていければいいと思っています。

フェンリル母さん 世界観 その1

この世界の大気、土壌、淡水、海水には魔力というものが含まれています。

生きる人々も、魔力を直接的、間接的に摂取し、多かれ少なかれ体内に魔力を保有しています。

一部の研究者の間で、作物や水などの味は、収穫された土壌や大気の魔力含有量に比例することがある、と論ずる人もいるとかいないとか。

生命活動の際に、摂取した魔力をエネルギーとして消費しているのではないかと、考える人もいたりします。

訓練することにより、人は魔法(場所に寄っては魔術とも言われています)を行使することができるようになります。

なぜなら、錬金術師たちが作ったとされる、簡単な魔道具がある国もあったりするからですね。

例えば、火を熾すものや、明かりを灯すもの。

室内の換気や、暖炉の代わりになったりなどなど。

魔法を行使するためには、魔力操作は鍛錬する必要があります。

呪文を詠唱して、誰でも使えるわけではありません。

そのために、魔道具が開発されたという経緯があるんですね。

魔道具は便利ですが、けっして安いものではありません。

 小さな村や集落までに浸透している訳ではなく、持たない国もあるのが当たり前なんですね。

 

そこに暮らす人々は様々な種族がいます。

人種、いわゆる人間の寿命は70~80年。

 魔術や魔法を使える人の中には、寿命が長くなる人もいると言われていました。

文献や言い伝えによれば、100年以上生きた人もいるとされています。

 

獣人種、一般的に言われる獣人のことですね。

彼らは本来、人の住む場所から離れて、ひっそりと暮らしています。

例えば、獣が多く、人が住むには過酷とされる環境の森や山などの近くに集落や村を構えて住んでいます。

獣人は人より長寿で、力も強い場合があります。

その寿命は人間よりも多く、二百年から長いと千年を超えるとされています。

人々の間に伝わる伝説やおとぎ話で有名なものがあります。

一番有名なのは、〝消滅〟ですね。

その昔、もう千年以上前のことです。

ある種族の逆鱗に触れた国家が、一瞬のうちに消し炭にされてしまうことがあったそうです。

そのときについた二つ名が〝消滅〟、または〝消滅のフェリス〟というものでした。

〝消滅〟にならんでもう一つ、〝瞳〟という二つ名が交易を行う商人の間で、国を運営する王家の間で語り継がれていたものがあります。

何でも見通すその〝瞳〟の前では、嘘偽りは隠し通すことができないと言われていました。

〝瞳〟の噂もまた、千年以上前からあるもので、伝説ともされているようです。

 

人間は、安全な場所に集まり、村や町を国を作って生活しています。

人は獣人を疎み、獣人は人を恐れている場合が多いです。

その昔、人と獣人は争うことがあったときがありました。

力が弱く、寿命の短い人間は、群れることで、力に対し数で対抗することを覚えました。

 

人間はさらに、 魔法を開発し、武器を開発し、行使することで、争い、活動する領域を増やしていきました。

獣人よりも欲深いとされる人間は、違う種族だけでは飽き足らず、人間同士で争うようになります。

それが戦争でした。

戦争によって、魔法を、武器を進化させていきます。

 

人間は公用語と言われる言葉を話し、獣人は獣語という言葉を話します。

相反する言語であったため、コミュニケーションをとることがない地域もあります。

中には、獣語を理解する人間、公用語を理解する獣人もいなくはありません。

ただ、魔法の呪文は、公用語を軸に作られているため、獣人が魔法を使うことはないと言われていました。